お葬式の思い出 | 今までに経験した葬儀を思い出し、考えた事をお伝えしています。

Single post

集合写真とオバケ

お通夜のあとで親戚一同で集合写真を撮りますが、その度に、こどもの頃に祖父が亡くなった時に撮った集合写真のことを思い出します。
当時小学6年生だった私は、祖父が亡くなった悲しみよりも、初めてのお葬式の物珍しさとたくさん集まった従兄弟たちと遊ぶのに夢中でした。お坊さんのお経の抑揚は滑稽極まりなく、従兄弟と目配せをしながら、笑いを堪えていました。が、さすがに目に余ったのか、親からは「お葬式で笑ったら罰(バチ)が当たるよ」と怒られてしまいましたが。
そして、親族を残してお通夜の会葬者が引き揚げた後、親戚一同で集合写真を撮ることになります。
大人になってみると、それほど悲しみはなくても、それなりの神妙な顔はできるのですが、こどもの頃には、じっと我慢ができませんでした。なぜかカメラマンのおじさんのベレー帽が笑いのツボに入ってしまい、従兄弟数人と笑いが止まらなくなりました。
親たちは早く写真を撮り終えたいのか、「お前らバチがあたるぞ」とまた怒られたのでした。
それでも、なんとか取り繕って、写真撮影が終わった後、母方の大叔母が私に「バチがあたるから、おとなしく写真を撮られたのかい?バチって何?」と訊いてきたので、年齢以上こどもだった私は「じいちゃんがオバケになって出てくることかな」と答えたら、大叔母は「オバケなんかいないよ。もしいるなら、おばちゃんが死んだら、家の前の丸橋のところに出てあげるよ」と笑ったのでした。
大叔母は一人暮らしで、その小さな家の前には小さな川が流れていて、そこに丸太棒数本で作った小さな橋、通称「丸橋」が掛かっているのでした。その昼間でも薄暗い丸橋付近ですが、祖父の葬儀の半年あとに大叔母が亡くなってからは、怖くて行けなくなったのでした。

06 6月 2014

There are no comments for 集合写真とオバケ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

  • 最近の投稿

  • 最近のコメント

    • アーカイブ

    • カテゴリー